弁護士が教える交通事故示談交渉テクニック

後遺障害

交通事故の後に吐き気や目眩、痛みが出た場合の対応

投稿日:2019年3月29日 更新日:

クマ

交通事故の後、数日してからめまいや吐き気の症状が続いているんだ。

これって交通事故が原因なのかな?

シカ

交通事故の後、めまいや吐き気が起こってしまうのは、むちうちや脳障害を引き起こしている可能性があるんだ。

今回の記事では、交通事故後にめまいや吐き気が起こってしまう原因や対処法について、詳しく見ていこう。

  • 交通事故後、めまいが止まらない
  • 交通事故に遭ったら、ときどき吐き気を催すようになった
  • 事故後、数日が経過してから痛みが出てきたが、交通事故が原因なのか?

交通事故に遭って吐き気やめまいなどの症状が出てきたら、「むちうち」や「脳障害」の可能性があります。

特に数日が経過してから痛みが発生してきた場合「むちうち」になっている可能性が高くなります。

今回は、交通事故後に吐き気やめまい、痛みが発生した場合の対処方法をご紹介します。

交通事故後に吐き気や目眩が起こる原因

交通事故後、めまいや吐き気が起こる場合、身体の中で何らかの異常が発生している可能性が高くなります。

考えられるのは、以下の2つの要因です。

むちうち(神経障害)

1つは、頸椎の損傷にもとづく神経障害です。

追突事故などに遭うと首の骨である頸椎が大きくゆがめられて、その周辺の組織や頸椎中を通っている神経が損傷を受けます。

また交感神経に異常が発生して、自律神経系統が狂ってしまうケースもあります。

このように、頸椎の損傷にもとづくさまざまな神経症状のことを、総称して「むちうち」と言います。

むちうちの典型的な症状は、肩や背中のコリ、痛みやしびれなどですが、交感神経異常が発生したらめまいや耳鳴りが発生します。

吐き気や食欲不振、倦怠感、頭痛、頭重感、うつなどになる方も多数おられます。

またむちうちでは、事故当初は痛みなどを感じず、数日後に初めて自覚症状が出るケースも多数です。

事故後しばらくしてからめまいや吐き気を催したら、まずはむちうちを疑ってみましょう。

脳障害

交通事故で、脳障害を起こした場合にもめまいや吐き気が起こるケースがあります。

たとえば脳が強い衝撃を受けて一時的に脳震盪を起こした場合、脳内出血が起こった場合、脳組織が損傷を受けて脳挫傷となった場合などにもめまいや吐き気の症状が出ます。

重大な脳障害が起こると、めまい、吐き気や頭痛以外にも、記憶力低下や全身のしびれ、意識障害などの危険な症状が発生します。

また「脳脊髄液減少症」といって、脳の周りを囲む硬膜に穴が空いて中の髄液が漏れ出し、バランスが崩れてめまいや吐き気、起立時の頭痛が発生するケースもみられます。

このように、交通事故後めまいや吐き気が起こることは珍しくありません。

重大な症状が隠れている可能性もあるので、すぐに病院にいって診察を受け、適切な治療を開始することが重要です。

交通事故後、吐き気や目眩が出た場合の対処法

クマ

めまいや吐き気は放置していても良いの?

シカ

放置していてはいけないよ!

出来るだけ早い通院が必要なんだ。

放置していると症状が悪化してしまったり、慰謝料を受け取れなくなってしまう事もあるから注意しよう。

交通事故に遭ってしばらく経ち、めまいや吐き気の症状が出たらどのように対処すれば良いのでしょうか?

必ず病院に行く

まずは、必ず病院に行くことが重要です。

軽いめまいなどの症状の場合「放っておいたら治るかも」「しばらく様子を見よう」などと考える方がいますが、そのような対応はNGです。

交通事故後にめまいや吐き気が起こる場合、たいていは「むちうち」です。

放っておいても治るどころか、悪化してくる可能性もあります。

痛みが酷くなってから病院に行くと、症状と交通事故との因果関係を証明できないので治療費や慰謝料などを受け取れなくなるおそれがあるのです。

また脳障害の場合には、放置すると命に関わりますし、重大な後遺障害が残ってしまうリスクも高まります。

交通事故後に体調に何らかの異変を感じたら、とにかく「すぐに」病院に行きましょう。

通院する診療科について

クマ

めまいや吐き気の場合には、何科を受信すれば良いのかな1

シカ

まずは整形外科を受診してみよう。

症状によって、他の病院を紹介してもらうことが可能だよ。

吐き気やめまいを感じたとき、どこの診療科に行こうか迷われる方が多数です。
むちうちと脳障害に分けてご紹介します。

むちうちのケース

一般的なむちうちの場合には、「整形外科」で診察や治療を受けられます。

ただしバレ・リュー症候群の場合には「ペインクリニック」や「麻酔科」が適切な診療科です。

判断がつかない場合、まずは整形外科に行き、そこで「別の診療科に行った方が良い」と言われたら指定された診療科へ紹介状を書いてもらって転院するのが良いでしょう。

脳障害のケース

脳障害の場合には、「神経内科」または「脳神経外科」に行きます。

神経内科では、比較的軽症の場合に診察や治療をしてもらえます。

脳障害の程度が大きければ脳神経外科に行く必要があります。

なお個人の脳神経外科にはMRI撮影機器のない病院があるので、ある病院を探して受診しましょう。

脳障害を証明するためにはMRIによる画像が重要だからです。

むちうちか脳障害かわからない場合

自分ではむちうちか脳障害かわからない場合には、とりあえず整形外科に行ってみましょう

そこでレントゲンやMRIなどの撮影をしてもらい、詳しい症状を話して医師にむちうちかどうかを判断してもらいます。

脳障害の疑いありと判定されたら脳神経外科への紹介状を書いてもらい、転院しましょう。

整骨院に行かないこと

交通事故で吐き気やめまいが起こったとき「整骨院」に通院される方が多数おられます。

しかし交通事故後の通院先として、整骨院、接骨院、鍼灸院はお勧めではありません。

少なくとも「メイン」で使うべきではありません。

整骨院や接骨院などは病院ではなく、医師による診断も精密検査も受けられないからです。

脳障害などがあっても見つけてもらうことは不可能です。

注射や投薬もできないので痛みをとってもらえません。

また保険会社が整骨院における治療を認めないケースが多いので、治療費を全額払ってもらえなくなったり慰謝料を減額されたりする可能性があります。

後遺障害認定も非常に難しくなります。

整骨院に絶対通ってはいけないという意味ではありませんが、通うなら整形外科などで適切な治療を受けた後、医師の許可をとってから補助的に通院しましょう。

「事故後いきなり整骨院に通院を開始して、病院には1回も行っていない」状態では、さまざまな保険金を受け取れなくなるリスクが非常に高くなります。

吐き気、めまいの「神経症状」で後遺障害等級認定を受けられる

クマ

むちうちでも後遺障害認定等級を受けることはできるの?

シカ

症状によっては、むちうちでも後遺障害認定を受けることは可能だよ。

検査結果で症状を証明できる場合には12級、自覚症状のみの場合には14級の認定となることがほとんどだね。

交通事故後、吐き気やめまいが発生したとき、後遺障害認定を受けることはできるのでしょうか?

実は、むちうちでも脳障害でも後遺障害認定される可能性があります。

ただし認定される等級や症状は違います。

むちうちの場合の後遺障害

むちうちとなった場合に認定される後遺障害の等級は、たいてい12級または14級の「神経障害」です。

神経障害とは、中枢神経や末梢神経が損傷を受けて、全身に痛みや麻痺などの症状が起こることです。

むちうちの場合、神経症状のうちでも軽い症状です。

12級が高い方の等級、14級が低い方の等級です。

むちうちで12級の認定を受けられるのは、MRIで組織の異常を他覚的に証明できる場合です。

一方14級になるのは、MRIなどの画像では症状を証明できないけれども、被害者の訴える自覚症状があることを合理的に推認できる場合です。

むちうちで後遺障害認定を受ける方法

むちうちになったときに後遺障害認定を受けるには、まずは「MRI」で撮影した画像に着目しましょう。

交通事故の後遺障害認定を行っている自賠責保険では、MRIなどの画像診断結果を非常に重視しているからです。

MRIの機器にもさまざまな性能のものがあるので、できるだけ「精度」の高い医療機器を置いている病院に行って受診する必要があります。

また、「神経学的検査」と言って、画像以外の方法による症状の立証も工夫しましょう。

たとえばジャクソンテストやスパークリングテストと呼ばれる検査をしてもらったり、腱反射テスト、徒手筋力テスト、知覚テストなどを受けたりして異常がないか調べます。

医師が積極的にこういった検査の提案をしない場合には、被害者が自分から積極的に検査実施を要求すべきケースもあります

後遺障害診断書への記載内容も重要なので、医師にしっかりと症状を伝えて間違いのないように書いてもらいましょう。

医師の診断書への記載内容次第で後遺障害が認められなくなる例もあるので、注意が必要です。

むちうちで後遺障害認定を受けたいとき、自分一人で対応すると思わしい結果を得られない可能性も高くなります。

不安があるなら早い段階で弁護士に依頼しましょう。

脳障害の後遺障害

クマ

脳障害の場合には、後遺障害認定は何級を取得できるの?

シカ

脳障害の場合には、症状が重ければ重いほど高い後遺障害等級認定を取得することが可能だよ。

脳障害となった場合、障害の内容によって認定される後遺障害等級が大きく変わってきます。

症状が軽い場合には12級や14級となるケースもありますが、症状が重くなると9級、7級、5級やそれ以上の高い後遺障害が認定される可能性もあります。

脳障害で後遺障害認定を受ける方法

脳障害の場合にも、後遺障害認定を受けるにはやはり「画像診断」が非常に重要です。

「事故当初」から継続してMRIやCTの画像検査を受け続けましょう。

やはり精度の高い医療機器を使ってもらうことが大切なので、脳神経外科に通院するときにはどのような医療機器を置いているかにも着目すべきです。

脳障害の場合、症状によっては後遺障害診断書のみならず

  • 脊髄症状判定用
  • 頭部外傷後の意識障害に関する所見
  • 神経系統の障害に関する医学的所見

などさまざまな書類が必要になることもあるので、医師に適切な記載をしてもらう必要があります。

脳障害の後遺障害認定も、被害者が自分一人で対応するのは困難なので、弁護士に相談して進めるのが良いでしょう。

被害者請求と事前認定について

交通事故の後遺障害認定の方法には、被害者請求と事前認定の2種類があります。

被害者請求は、被害者が直接相手の自賠責保険に保険金を請求する方法です。

一方事前認定は相手の保険会社を通じて保険金を請求する方法です。

認定が難しいケースでは、自分で積極的に資料を提出して立証できる被害者請求を利用宇するのが良いでしょう。

どちらの方法が適切かは状況によっても異なるので、わからない場合には弁護士に相談してアドバイスをもらうことをお勧めします。

後遺障害認定されなかった場合の異議申立て

クマ

後遺障害認定を受けることができなかった場合には、諦めるしかないの?

シカ

後遺障害認定を受けることができなかった場合には、異議申し立てを行って、再申請を行うことが可能だよ。

それでも認定されなかった場合には訴訟を起こすこともできるんだ。

交通事故後、吐き気やめまいが発生して後遺障害認定請求を行っても認められない例があります。

その場合には、自賠責に「異議申立て」が可能です。

異議申立てとは、後遺障害認定が認められなかった場合や思っていたより認定等級が低かった場合に、判定を覆してもらうための手続きです。

異議申立ての際にも被害者請求と事前認定のどちらかの方法を利用します。

もともと被害者請求だった場合には引き続いて被害者請求となりますが、もともと事前認定だった場合には、被害者請求に切り替えることも可能です。

異議が認められたら後遺障害の等級をつけてもらえたり、等級が上がったりします。

最終的には訴訟で争える

「めまいや吐き気が交通事故によるものではない」「後遺障害に該当する症状が認められない」などとされて、異議申立てをしても後遺障害認定されない場合には、最終的に訴訟で争えます。

訴訟では裁判所が自賠責とは別の考え方で後遺障害認定するので、自賠責が否定した事案でも訴訟で後遺障害が認められるケースはたくさんあります。

あきらめずに、弁護士に依頼して訴訟を起こしてもらいましょう。

交通事故が原因で辛い吐き気やめまいの症状が出ているとき、泣き寝入りする必要はありません。

弁護士であれば、今あなたが行うべきことや適切な通院先、後遺障害認定の受け方などいろいろと必要なアドバイスをしてくれます。

困ったときには交通事故に積極的に取り組んでいる法律事務所で無料相談などを受けてみましょう。

The following two tabs change content below.
福谷陽子

福谷陽子

京都大学在学中に司法試験に合格し、多重債務(債務整理)、離婚問題や交通事故、相続などの案件を担当し、自身で弁護士事務所を運営。その後体調不良により弁護士事務所を一時閉鎖し、現在は10年間の弁護士経験を元に執筆に専念。

慰謝料の増額が可能か無料診断

慰謝料の増額が可能か無料診断できます

現在交渉中、これから交渉する慰謝料が増額できるかどうかを無料診断しています。

また、ほとんどのケースで「弁護士特約」という保険が適用されますので、実際に弁護士を利用することになっても持ち出すお金はかからず、受け取る金額だけが増額されます。

まずは無料診断だけでも問い合わせしてみることをおすすめします。

交通事故トラブルに注力している弁護士事務所一覧(PR)

弁護士法人・響

  • 交通事故トラブルに強い関心を持っている
  • 24時間フリーダイアルで相談可能
  • 適正な賠償金かどうかを無料診断
  • 女性弁護士も在籍しており女性でも相談しやすい
  • 他の士業との強力なネットワーク
  • 即日対応可能
  • 全国展開

0120-540-053
【24時間無料受付中】

弁護士法人天音総合法律事務所

  • 交通事故示談の実績が豊富
  • 相談は何度でも無料
  • 24時間全国対応
  • 弁護士費用は後払い

0120-553-025
【24時間無料受付中】

弁護士法人ステラ

  • 後遺障害の認定実績が豊富
  • 後払い、弁護士特約対応
  • 相談料無料
  • 24時間365日対応

0120-544-030
【24時間無料受付中】

-後遺障害

【無料】交通事故の相談はこちら【弁護士法人響】

Copyright© 交通事故示談交渉の森 , 2019 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.