弁護士が教える交通事故示談交渉テクニック

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交通事故を弁護士に依頼して失敗(損する)事例

投稿日:2018年2月13日 更新日:

クマ
交通事故の示談交渉は、弁護士に依頼した方が良いって聞くけれど、弁護士に依頼して、失敗となってしまうような事もあるの?
ミミズク
そうなんだ。

弁護士費用がかかりすぎてしまうことで、失敗となってしまう事もあるし、弁護士とそりが合わないと感じてしまうような事もあるんだよ。

クマ
弁護士に依頼して後悔してしまう事がないようにするには、どうしたら良いのかな?
ミミズク
では早速、弁護士に依頼して失敗となってしまう事例や、失敗を防ぐためのコツなどを詳しく見ていこう。

交通事故に遭ったときには、弁護士に対応を依頼することが多いです。

一般的には

  • 弁護士に依頼すると、賠償金がアップする
  • 弁護士に依頼すると、過失割合が下がる
  • 後遺障害認定を受けやすくなる

など、いろいろなメリットがささやかれているものですが、ときには弁護士に依頼することにより、損をしてしまうケースもあります。

今回は、交通事故対応を弁護士に依頼して、失敗してしまうケースについて、解説します。

交通事故対応での「失敗」の意味

交通事故対応を弁護士に依頼したとき「失敗」するとはいっても、その「失敗」自体にさまざまな意味があるので注意が必要です。

交通事故被害者の方により、目指すゴールやストレスを感じるポイントが異なるからです。

一般的に「失敗」を分類すると、以下のようなものとなります。

  • 最終的に、金額面で損になる(マイナスになる)
  • 解決内容に納得できない
  • スムーズに手続きが進まない
  • 弁護士との連絡が取りづらく、不信感を抱く
  • 弁護士との相性が合わず、ストレスが溜まる

次の項目以下で、それぞれの失敗例について、みていきましょう。

最終的に、金額面で損になる(マイナスになる)

交通事故対応で、金額面での損失は非常に大きな問題です。

ほとんどの被害者の方は、なるべく高額な賠償金を手にしたいと思っているでしょうし、示談金がアップすることを期待して弁護士に依頼しているからです。

ところが、実際に弁護士に依頼することにより、金額的にマイナスになることがあります。

弁護士費用が高額になり、得られた利益の金額を超過してしまう場合です。

たとえば、小さな物損事故や軽い傷害のケースで弁護士に依頼すると、弁護士に依頼して増額した賠償金よりも、弁護士費用の方が高額になってしまうことがあります。

そのようなことであれば、自分で対応しておいた方が、手元に残る金額が大きくなるので、失敗例と言えるでしょう。

解決内容に納得できない

次に、解決内容に納得できないケースです。

たとえ、弁護士費用の支払によってマイナスにはなっていなくても、「本来なら、もっと多額の保険金を得られたのではないか?」と疑問を持ってしまうことがあります。

たとえば、相手の自動車険会社の担当者との示談交渉の際に、弁護士が適当なところで妥協してしまったため、充分な主張ができないケースがあります。

証拠の収集が不十分であったり、本来は示談を打ち切って訴訟をすべきところを、無理に示談するために条件を落としてしまったりすることなどもあります。

このようなことは、たいてい弁護士の方針によって決定されるので、弁護士の対応がまずければ、依頼者は半ば納得できないまま、示談してしまうことになるのです。

スムーズに手続きが進まない

最終的な結果はどうあれ、示談交渉の手続き中に依頼者が不満を感じるケースもあります。

弁護士に依頼しているけれども、どうにもスムーズに手続きが進んでいないと感じるのです。

延々と治療を続けているけれども、本当にこのままで良いのか?と疑問を感じることもありますし、相手の任意保険会社からの返答が全く来ないので不安を感じることもあります。

弁護士が「調べます」「対応します」と言ったけれども、本当にやってくれているのか、相手に連絡してくれているのか疑問を感じることもあります。

訴訟を起こすとき「すぐに提訴します」と言っていたのに、数ヶ月経っても訴訟が提起されないことなどもあるのです。

このように、手続きがスムーズに進まない場合、被害者の方は大きなストレスを感じます。

最終的に何らかの方法で解決できたとしても「本当に、これが最善だったのだろうか?」と疑問を持つことになりやすいですし、途中で弁護士とのコミュニケーションも円滑に行かなくなって、良い結果を実現することも難しくなる例があります。

弁護士との連絡が取りづらく、不信感を抱く

弁護士に対応を依頼して失敗する例としては「弁護士との連絡がとりづらい」というものがあります。

気になることがあったから聞いてみたいと思って弁護士に電話を入れても常に不在で折り返しの電話連絡もなく、メールをしても応答がありません。

FAXや郵便で連絡を入れても「受けとりました」という連絡すらないので、届いているかどうかがわからないケースもあります。

このように、弁護士と連絡がとりづらくなると、依頼者は非常に大きなストレスを受けます

「本当にきちんと進めてくれているのか?」「放置されているのではないか?」などと考えて、悶々としてしまいます。

このように、コミュニケーションが悪い弁護士には、2通りがあります。

1つは、きちんと仕事はしているけれども忙しすぎるので連絡できないケース。

もう1つは、実際に仕事をしておらず放置しているケースです。

前者の方ならば、コミュニケーションがとれないことを我慢できればそのまま継続して依頼していてもさほど大きな問題にはなりにくいですが、後者の場合には、早急に弁護士を変えた方が良いでしょう。

弁護士との相性が合わず、ストレスが溜まる

物事を弁護士に依頼するときには「相性」が重要です。

相性の合わない弁護士に対応を依頼していると、依頼者は大きなストレスを溜めることが多いからです。

被害者としては、「なんとなくそりが合わないので、なるべく連絡したくない」と思ってしまいます。

すると、必要なことを聞くことができず、自己判断で間違った対応をしてしまうことがあります。

また、アドバイスを受けても気分が良くないので「本当か?」などと考えて別の行動をとり、結果的に損をしてしまうことなどもあります。

最終的に何らかの解決に落ち着いたとしても、弁護士と共に喜び合うこともできず、感謝の気持ちも微妙になるので、効果が半減ですし、「本当にこれが最善だったのか?」と疑問を抱くことになりやすいです。

加えて言うと、このようなときには、弁護士の側も、気持ちよく仕事をすることができません。

そこで、弁護士を選ぶときには、当初から「相性の良い弁護士」を選ぶことが重要です。

弁護士を途中で変えることはできるのか

クマ
弁護士って示談交渉の途中でも変えることができるの?
ミミズク
弁護士はいつでも解任可能だよ。

だけど、弁護士を変える事になると、その分多くの費用がかかってしまう事になるから注意しよう。

途中で弁護士を変えることは可能

以上のように、交通事故の対応を弁護士に依頼するときには、当初からの弁護士選びが重要です。

しかし、「もう既に弁護士に依頼してしまった」という方もおられるでしょう。

そのような場合、途中で弁護士を変えることはできるものでしょうか?

交通事故に限らず、ほとんどどのような事案でも、途中で弁護士を変えることは可能です。

ただし、タイミングによってはもはや弁護士を変えても手遅れ、ということもありますし、弁護士を変更するときにトラブルになる例もあるので、注意が必要です。

以下では、弁護士を変える方法を説明します。

新しい弁護士を探す

弁護士を変えたいならば、まずは新しい弁護士を探さなければなりません。

弁護士探しの方法については、下の項目で説明をしますが、今度は失敗のないように、慎重に選ぶ必要があります。

いくつかの交通事故に強い弁護士事務所で相談を受けて、現状について正確に説明をしましょう。

事故の内容や自動車保険会社と争点になっているポイント、自分の希望、今の弁護士に対して不満に思っている理由などを伝えます。

そして、新たな弁護士の意見を聞きましょう。

もしかして、今の弁護士の対応が間違っていない可能性もあるからです。

そのような場合、新たな弁護士に依頼しても結局同じことになるだけかもしれません。

そうではなく、新たな弁護士に依頼することで問題が解消されそうであれば、依頼を検討しましょう。

以前の弁護士に解任を通知する

新たな弁護士が見つかって選任することに決めたら、以前の弁護士に解任の連絡を入れましょう。

このとき、弁護士探しと解任の順番を間違えないように、注意が必要です。

先に解任の連絡を入れてしまうと、新しい弁護士が見つかるまでの間、「弁護士がいない」状態になってしまうからです。

弁護士がついていないと、保険会社と直接やり取りをしなければならないので、非常に大きな負担となりますし、その間に不利な条件を飲まされてしまうおそれもあります。

また、以前の弁護士を解任するときには、丁寧な対応を心がけることが重要です。

まがりなりにも今までお世話になったのですから、事情があって別の弁護士に依頼することになったことを告げて、丁寧に断りましょう。

以前の弁護士が納得すれば、合意によって委任契約を解消できます。

通常は、依頼者から解任されて「解約に応じない」弁護士はいません。

新たな弁護士に着手金を支払う

新しい弁護士に事件を引き継いでもらうためには、費用を支払う必要があります。

このとき、着手金と実費が必要です。

ただし、弁護士によっては着手金無料の事務所もあるので、詳細は個別に相談しましょう。

また、着手金支払いのタイミングは、前の弁護士を解任する前でもかまいません。

前の弁護士解任と新しい弁護士への着手金支払いは、どちらが先でも後でも良い、ということです。

引継ぎをしてもらう

以上が済んだら、以前の弁護士から新たな弁護士へと引継ぎをしてもらいましょう。

以前の弁護士に新しい弁護士の氏名や連絡先を伝え、新しい弁護士には以前の弁護士の氏名と連絡先を伝えると、後は弁護士同士でやり取りをしてくれます。

依頼者には特に連絡も入らないことが多いですが、不安を感じるなら、新たな弁護士に「引継ぎは無事に済みましたか?」などと聞いてみると良いでしょう。

新たな弁護士が対応を開始する

引継と着手金支払いが済んだら、新たな弁護士が正式に就任して、交通事故への対応を開始します。

まずは、新たな弁護士が加害者の保険会社に受任通知を送るところから、手続きが始まります。

これにより、その後の連絡はすべて新しい弁護士宛に届くようになります。

解任となった場合の弁護士費用はどうなるのか

クマ
弁護士を変えた場合、どの位費用に違いが出てくるのかな?
ミミズク
支払った着手金はほとんどの場合、返ってこないから、着手金を2つの弁護士事務所分支払う事になるんだよ。

さて、弁護士を解任して新たな弁護士を選任するとき、気になるのは「弁護士費用」ではないでしょうか?

弁護士を解任すると、以前の弁護士に支払っていた着手金は返ってくるのでしょうか?

残念ながら、これについては難しいことが多いです。

特に、交通事故の着手金は初めからかなりディスカウントされていることがあるので、ある程度弁護士に作業を進めてもらっていたならば、返ってくることは期待できないでしょう。

ただ、依頼してすぐに解任した場合など、事実上まだ何もしてもらっていない場合には、返ってくることもあるかもしれません。

また、やたらと高額な着手金を支払っている場合にも、返金の可能性があります。

そういった場合でも、弁護士との相談が必要です。

ただ、着手金を返す、返さないという話をすると、弁護士との間でトラブルになることもあります。

以前の弁護士に明らかな落ち度がある場合は別ですが、自分の都合で解任するなら、支払い済み着手金については諦めた方がよいケースもあります。

以上のように、弁護士を変えると、基本的に以前の弁護士の着手金は返ってきませんし、新たな弁護士に対する着手金も必要となります。

弁護士を変えるならば、ある程度の出費は覚悟する必要があると言えるでしょう。

失敗しない弁護士依頼の方法とは

クマ
弁護士選びを失敗しないようにするためにはどうしたら良いの?
ミミズク
交通事故案件の実績が多く、事前の料金説明が明確である事務所を選ぶようにしよう。

事前の無料相談を利用すると安心だよ。

交通事故対応において、途中で弁護士を変えると費用面でも労力面(弁護士を探さないといけないことなど)でも多大な負担が発生します。

できればそのようなことのないよう、始めから失敗しない弁護士選びをしたいものです。

以下で、弁護士に依頼するときに失敗しないための心構えをご説明します。

採算が取れるかどうかをチェック

交通事故で、弁護士に依頼する前に、まずは「採算が取れるかどうか」をチェックすることが重要です。

弁護士に依頼する事で、自賠責基準よりも高額な賠償金となる、弁護士基準や裁判基準にて計算となりますから、賠償金が増額される事になりますが、得られる利益よりも、多額の弁護士費用がかかっては、かえって損になってしまいます

まずは無料相談などを利用して「どのくらい増額される見込みがあるのか」「そのためにどのくらいの費用がかかるのか」ざっくり計算しましょう。

そして、利益がある場合にのみ依頼すると良いでしょう。

着手金無料、完全成功報酬制の事務所を利用するのも1つの方法です。

ただしその場合にも「弁護士が介入したことによって損害賠償金が増額された分」を基準にするのか「獲得できた賠償額」を基準にするのかによって報酬金の計算結果がかなり異なってくるので、注意が必要です。

前者であれば損にはなりませんが、後者であれば、着手金無料でも損になることがあります。

たとえば、自分で交渉したら10万円、弁護士が介入したら12万円に増額されたケースにおいて、「報酬金は獲得できた賠償金の2割」ということになると、報酬金は24000円となり、手元には96000円しか残りません。

前者(弁護士介入によって増額された分を基準とする)の計算方法なら、報酬金は4000円となるので、手元に116000円が残ります。

弁護士費用特約を利用できるかをチェック

弁護士に対応を依頼する前に、自分の任意保険のオプションとして弁護士費用特約の保険料を支払っているかどうか、チェックしてみましょう。

弁護士費用特約を利用できるなら、費用は全額(300万円まで)保険会社が負担するので、保険者が支払う必要はなく、足が出るおそれがなくなるからです。

これにより、費用面での失敗のリスクはなくなります。

交通事故案件に長けている事務所に依頼する

費用面以外の点において、交通事故で失敗しないためには、交通事故に長けている弁護士事務所を探して依頼することが重要です。

そのような事務所であれば、対応もスムーズですし、何を聞いてもわかりやすく説明してくれるので、依頼者が不満を募らせることもありません。

何より、有利な解決を実現してくれます。

示談交渉の段階でも、後遺障害診断書の作成や、後遺障害等級認定を受けたり被害者側に有利な事情を拾い出したりして、後遺障害慰謝料などの賠償金をなるべく高額にしてくれますし、訴訟になっても、的確な主張と立証により、有利な判決を勝ち取ることができます。

相性の良い弁護士を選ぶ

弁護士を選ぶときには、相性の良い人を選ぶことも重要です。

いくら有能でもそりが合わない人に依頼すると、その後のコミュニケーションが不十分となって、ストレスが溜まってしまうことなどがあるからです。

相性の良い弁護士を選ぶためには、無料法律相談を利用することです。

いくつかの法律事務所で無料相談を受けて、「話しやすい」「この人なら信頼できる」「話が分かりやすい」と感じられる弁護士に依頼すると良いでしょう。

交通事故に強い弁護士の探し方

最後に、交通事故に強い弁護士を探すツールについて、ご説明をします。

弁護士にアクセスする方法にはいくつかありますが、お勧めはネットを使う方法です。

ネットで「交通事故 地域 弁護士」などとキーワードを入れて検索すると、弁護士事務所がたくさん表示されます。

また、弁護士事務所紹介のポータルサイトを利用する方法もあります。

こうしたサイトを使うと、地域ごとの交通事故に強い弁護士を検索することができます。

いくつかの弁護士事務所のホームページをみて、交通事故の実績が高そうで、ウェブサイト上のメッセージなどを見て「信頼できそう」と感じられる弁護士が所属している事務所にアクセスしてみましょう。

まとめ

クマ
弁護士に依頼すれば、確実に納得できる示談交渉となるわけではないんだね。

弁護士選びの重要性が良く分かったよ。

ミミズク
後遺障害が残ってしまう場合や、裁判になってしまうような場合には、確実に弁護士に依頼する方が良いけれど、物損事故の場合には、弁護士に依頼すると、その分損をしてしまう事が多いから、注意しよう。

今回は、交通事故の弁護士選びで失敗するパターンについて、解説しました。

弁護士を選ぶときには「誰でもいい」というわけにはいきません。

今後の参考にしてみてください!

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福谷陽子

福谷陽子

京都大学在学中に司法試験に合格し、多重債務(債務整理)、離婚問題や交通事故、相続などの案件を担当し、自身で弁護士事務所を運営。その後体調不良により弁護士事務所を一時閉鎖し、現在は10年間の弁護士経験を元に執筆に専念。

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